地元住民   2018/04/21



旦那はエンジニアなので、ジャングルの中に道を切り開く仕事をしたりもしています。

すると、時々、地元住民が斧などの武器を手に全員出てきて、工事をさせないようにするのだそうです。

「ここは私たちの先祖が私たちの所有土地だと言った」ということで、法的に有効な書類など、特にご先祖の時代は文字など読めませんから、口承の理由だけなんですね。この国にはこういう問題があるのです。

そういう村では子供を学校にやらないという人たちもたくさんいて、子供達も共に労働しているのだそうですが、ジャングルの中で、十分な食物が手に入るならば、お金という手段を介さなくても「豊か」だと言えると思います。人によってというか、文化によって何が幸せか、考え方がまちまちなので、また、サラワクには100以上の言語、あるいは方言があり、おそらく方言の数分だけ文化の数もあると考えると、こっちの頭がこんがらがってきます。日本とか、欧米、また、マレーシアのエリートの考え方を彼らに押し付けることもできず、なかなか難しいところなのです。

橋詰 マレーシア